より詳細な説明をします。 読むとかえって混乱する可能性がありますので、余計なことを考えたくない人は読まない方が良いかもしれません(笑) ☆パラメータ ○スピード 走破限界タイムを決める一要素。主に芝で重要要素になるが、国内ダートの馬場悪化時にも効いてくる。 その他、スタートダッシュ速度にも影響する。 ○瞬発力 末脚限界速度を決める最大要素。切れ味・器用さの象徴でもある。 その他、スタートダッシュ速度・加減速(正確には加速と失速)の速さを決定する。 重馬場や重斤量で減衰するため、切れ味の差による差しが決めにくくなる。スタミナ差での差し込みは変わらない。 ○持続力 走破限界タイムを決める一要素。主にダートで重要要素になるが、芝の馬場悪化時にも効いてくる。 パワー・不器用さの象徴でもある。 その他、加減速の遅さや末脚の持続時間を決定する。 影響分野が変更されたことで従来ほどスローでの影響力は下がらず、相対的に重要度が増した。 ▽パラメータバランスによるイメージ ▲3能力平均型 パラメータバランスとしては理想型。 芝ダートも馬場状態も問わないため、非常にローテーションを作りやすい馬になる。 特徴のなさが強味になるか弱味になるかはあなた次第です。 ▲スピード高め、他平均的 芝寄りの能力を発揮する。ただし、スピードと瞬発+持続の比は直線での末脚持続力を左右するため、 この場合は同じ持続力を持つ馬よりも末脚が先に止まる。 比率がさらに極端になると、国内芝の良専門かつ末脚がもたないという使いにくい馬に。 末脚さえ保つのなら平均型より明らかに芝では強くなるはず。 ▲瞬発高め、他平均的 能力自体は芝でもダートでも行けるタイプだが、切れ味に勝っておりスローに強い。 特に瞬発特化型は、末脚だけで決まるような流れになると実力差無視の走りを見せることがある。 ただ、瞬発型もやはり末脚の保ちが減算されやすくなっており、速い展開では脆さを露呈する。 ハイペースにまともについていけば、逃げていなかろうが自滅しがち。 ▲持続高め、他平均的 能力的にはダート向きだが、スピードさえそこそこあれば芝もこなす。 末脚が長く保つのが長所だが切れ味と器用さに劣るため、コーナーや仕掛け所で置いて行かれ、 上がりの勝負ではバテてないのに差されたりついて行けなかったりする。 全馬が平均速度以上で流れるようなレースならアドバンテージが見込めそう。 要は、最後の上がりが道中の平均速を超えない流れが欲しい。 ○勝負根性 精神的な強靱さを表す。 直線での叩き合い時、この数値で勝ることで相手の持続力を吸い上げて脚を保たせる。 叩き合いによる加速は、実際のレースで能力の器を超えた時計を出す唯一の手段で、 「伸びを見せた後のバテ」が実装されたことで重要度は増している。 その他、失速を遅らせたり馬場悪化時のマイナスを軽減したりする。 叩き合いで負けていると持続力を吸われてスローでもバテてしまうので、 根性が低い馬は早め先頭の押し切りや並ばず差しきるなど、叩き合わずに済む展開を目論む必要がある。 ○気性 精神的な従順さ・冷静さを表す。気性が良いと距離適性の幅が広がり、 遅いペースへの適応力が上がることでレース中に折り合いを欠くシーンを減らす。 というわけで従来と特に扱いは変わりません。 ○距離適性 その馬が走るのに適した距離の範囲。 この範囲でのみ、持つ能力を満足に発揮することが出来る(周回や坂、馬場状態など除く)。 これを外れると、特定のパラメータが外れている距離の割合で差し引かれる。 同じ外れ方でもレース距離が短いほど影響が大きい。 これも従来と特に扱いは変わりません。 ○体調 その馬の身体的な調子。左列馬名横アイコンの調子とは区別される。 基本的に競走に影響する値ではないが、低い状態で出走するほど故障率が上がる。 一定より低い状態になると、いよいよ発揮能力にも影響してくる。 ゴール時に持続力を残していると、そのレースでの消耗を少し抑えられる。 ○馬場適性 馬場適性も主要パラメータ依存となり、直接的なパラメータとしての物はなくなります。 傾向としては以下の通り。 馬場が悪化した場合は主要パラメータに根性が多少加味されます。 国内芝……スピード優先。良ならスピードさえあればいい。渋ってくると少し持続が要る。 国内ダ……持続力優先。良なら持続力(パワー)さえあればいい。渋ってくると少しずつスピードが効いてくる。      持続力はピーク後も減衰しないため、ダートでは長く走り続けることが可能。      (ただし他の能力を要する局面では衰えが現れるため、いつまでも一線級でいるのは至難と思われる)  泥田馬場では各パラメータが無視されたり半分未満になったりで、結果として各馬の能力が接近する。 海外芝……基本的にはスピード優先だが、国内と違って持続力が常に効く。スピードより優先するわけではない。 海外ダ……国内と違いスピードが強めに効き、渋るにつれて持続の影響が増す。      傾向は芝と似ているが、もちろん芝よりは持続力が必要。      スピードが強く効くため、海外のダートでピーク後に長く活躍を続けるのは困難。  前に余裕がある流れで差し込むのは非常に困難な、前残り馬場。  AW……スピードと持続力が半々の影響。どんな天気でも良馬場。      国内の芝並みに差しが決まりやすい一方、時計は国内ダートレベルに留まる。 ※走破限界タイム・末脚限界速度とは レース中の距離スケールを可能な限りリアルに近付けたことに伴い、新たに設けた概念です。 どちらも数字として弾き出されていますが、プレイヤーが見ることは出来ません。 ○走破限界タイム その馬にとって最も理想的な展開を想定して算出される仮想ベストタイム。 一言で言い切るならまさしく「能力の器」であり、特に重要な数値です。 仮に無我夢中で飛ばして逃げ込みを図っても終盤で必ず失速し、最後は限界タイムに収まります。 1200m戦で1分7秒と決められたらどんなにぶっ飛ばしても1分7秒しか出ません。 (長い叩き合いが続くことで、僅かに限界を超えることはあります) 道中がスローになれば、決着が限界より1秒以上遅くなることもしばしばあります。 →平均速度 レース距離を走破限界タイムで割った物で、これがミドルペースの指標となります。 各馬がこの数値を持っており、実際の走行速度、位置取り、ペース適性を総合して 勝負所までの馬の消耗度合などが決定されます。 このため、実力差が大きいメンバーでは前にいる馬の方が楽に走る現象が起こります。 また、楽に走って消耗が少ない状態だと、レースが適距離より長くてもこなせることがあります。 ○末脚限界速度 あらゆる阻害要因を排除して算出された、その馬が発揮できる真の限界速度。 影響するのはラストスパート時に限られます。 展開がどれだけスローでも(限界タイムが余っていても)限界速度以上の末脚を使うことは出来ません。 平均速度が基本的な決定要素ですが、瞬発力の影響が大きく、総合能力の順を逆転することも少なくありません。 ペースが速い時は平均速度以上の脚は使えず、瞬発力抜きの純粋な「時計を出す力」が問われます。 自らの最大限の末脚を繰り出すには、かなりのスローペースが必要です。 末脚に自信のない馬は激流を作り、末脚自慢を封殺する手も1つの選択です。 相当なハイペースに巻き込めれば、ついてきた方が止まることもあります。 ただ、そう言ったサバイバル戦法では自滅の覚悟は常に必要です。 数値は『スタートからゴールまで持続力が全く欠けない』条件で、 加減速中の半端なスピードや失速は計算に入っていません。 従って、本当に限界速度通りの上がり3ハロンが出ることは滅多にありません。 ○低速限界 数値として重要ではありませんが、頭に入れる必要のある要素です。 馬は、バテきってもレース中はある程度のスピードで走ります。 上に挙げた末脚限界と併せて考えると、 こっちがどれだけ脚を伸ばして前が止まっても、ひっくり返せない差が存在することになります。 逃げ馬は、止まらないことを考えると同時に バテたとしてもひっくり返せない差を付けておくことももう1つの策となります。 持続への偏りが強いほど高めになってくれるので、超持続型は無茶逃げを試す余地があるというわけです。 無茶は無茶ですから差されても不思議なことではありませんが。 ☆逃げ馬の挙動 逃げ馬(厳密には先頭に立っている馬)の挙動は、その馬への指示によって変わってきます。 ◎逃げ指示 2番手の馬が詰め寄ってくると、一定のリードを取り返すまで加速します。 『一定のリード』は、その馬の根性値(高いほど小リードで平気)とペース指示(速いほど後ろを離す)によって変化します。 普通にスタートしたものの他馬が前にいる場合、隊形確定後に強引にハナを奪いに行くことがあり、 抜かせたくない先頭馬との連動によってペースを著しく上げることがあります。 2番手以下で先頭から一定以上離れるか、レースがある程度進行すると逃げを諦めます。 ◎溜逃げ指示 逃げ指示よりも2番手との許容距離が少なくなります。 ペースアップを図る範囲が狭くて済み、過剰な飛ばしになる確率は下がります。 ハナを奪いに行くアクションなども逃げ指示より穏やかになります。 ただ、逃げよりも飛ばさないことで併走され、落ち着かなくなることがあるかも知れません。 ◎逃先行指示 ハナを奪われても気にしません。 一方で行けるなら行く心構えも出来ているので、それまでのペースを崩してまで下げたりはしません。 ただし積極的ではないのでハイペースにはなりにくいです。 指示と位置によっては逃げ馬をつつき回して牽制することも出来ます。 ◎それ以外の指示 ハナを奪われても気にしません。 また、先頭に立つと番手を下げたがり、前が団子になってどんどんペースが落ちていきます。 指示と位置によっては逃げ馬をつつき回して牽制することも出来ます。 馬群がどん詰まりになるととにかく末脚のキレだけで勝負が決まります。 このため、あまりにスローペースだとかえって着差が付くこともあります。 ジリっぽい馬は、持続力が最後まで尽きなくても末の速い馬にかわされてしまいます。 こうなるとスローで前にいるから有利という話も吹っ飛んでしまいますので、 強気に叩いて多少速くても後ろを離した方が有効なときもあります。 自身のタイプによってどんな逃げを打ち、どんな長さの馬群を作るかも大事になります。 ☆騎手の挙動とラストスパート 手綱をしごくアクションが増えました。 これが仕掛けの始まりで、後続の馬が先頭との差を詰め始めます。 差を詰める速度は先頭との距離や、競馬場の特性によって変わります。 また、ムチの打ち方が2段階になりました。 ムチを打ち始めると本格的なラストスパートの始まりです。 ムチを打ちつつ手綱をしごいている間は余力があり、加速していくかトップスピードを維持できます。 加速は瞬発力が持続力より優れている馬ほど速く、一気にトップスピードに乗ります。 ジリ脚の馬はトップスピードに乗るまで時間がかかりますが、 最高速でなくても持続力は同様に消耗しますので、それだけロスが発生してしまいます。 しごきをやめてひたすらムチ打ちをしている場合は持続力が切れた印で、失速し始めています。 失速が遅くなるのは持続力に優れた馬で、ガス欠しても減速は緩やかです。 瞬発型は劇的にスピードが落ちてしまい、一瞬のキレで差した相手に差し返される場面もあるでしょう。 ただし、ペースが遅いと持続力の消耗が緩やかになり、失速に時間がかかりますので差し返される危険が減少します。 この場合は相手を差し込む切れ味がある方が有利です。 一方で混戦になるパターンが多くなるため、虎の子の持続力を吸われないよう、根性も求められる場合があります。 根性が低い馬は叩き合いにならない展開と、ど根性型が隣に来ない枠順を祈りましょう。 ☆コーナー実装 これまでは仮想的に「仕掛け動作に入ってから直線に入るまでを最終コーナー」としていましたが、 今度は実際の競馬場データから割り出したコーナー区間を厳密に採用します。 これによって最後だけでなく道中でも影響が出ます。 コーナー区間では全体のスピードが抑えられ、ペースが落ちやすい状況になります。 小回りの芝2600など、コーナーを何度も通るようなレースだと逃げ馬が複数いても流れが落ち着いたりします。 また、外枠の馬はコーナーで微量の減速処理が加えられ、外枠の不利も事実上の実装になります。 大回りほど影響は小さく、例えば東京競馬場や京都の外回りなどでは実質的に影響はありません。 小回りコースでは減速が大きく(ペースが落ち着きやすい)、 勝負所で上がるのも簡単ではなく、仕掛け後さえスピードを削られることから、 後方一気は辛いレースを強いられることとなります。 基本的にはコースの広い狭いでほぼ判断出来ますが、 海外のダート・AWに限ると以下の特徴があります。 海外ダート……全てアメリカンコース。小回りでも減速はゆるく、そこそこのハイペースでは前が止まらない。    勝負所の押し上げが難しく、前がバッタリ止まるほどの展開でないと差しに厳しい。 海外AW……ペースが落ち着き気味な割には末が伸び、勝負所での差し込みが決まりやすい。 ☆補助作戦 趣味に走るということで、補助作戦を大幅に追加しました(以下には予定も含みます)。 当ゲームを形作る上での原則として「補助作戦はやったから有利になる物ではない」ことが挙げられます。 余計なことは何もしないというのも立派な作戦です。 なお、「まくり」は調整が済むまでカットします。 ※全脚質 ○馬群ペースorマイペース ・馬群ペース 通常はこちらが選択されています。 馬群のペース、正確には逃げ馬が引っ張るペースに合わせて追走します。 (馬群なりの動きをしていない馬がいる場合は、馬群なりに走っている最も前にいる馬のスピード) 自分にとって遅すぎると引っ掛かる危険性が跳ね上がります。 引っ掛かると位置取りが前目になりますが持続力が大きく減退し、最後までパワーが続かなくなることが多くなります。 ・マイペース 馬群を全く意識しないわけではありませんが、マイペースに寄せた追走速度を保つ指示です。 ハイペースでの消耗やスローで引っ掛かる確率を下げることが出来ます。 ただ、自分のスピード次第で位置取りがどんどん狂っていき、 周りの馬が追い出す頃に「なんだこの位置は」と叫ぶ危険性もあります。 位置取りに応じて騎手が追い出しを柔軟に変えますので、 無茶な位置になったけど結果的には良かったパターンも考えられないことはありませんが、 同じ位置から仕掛ける場合、初めから狙ってその位置にいた方が効果が高いのは言うまでもありません。 →この選択が無効になるのは、レース時に全体のペースを掴んだ馬のみです。  先頭に立てなければ逃げ指示の馬でも影響があります。 ○1番人気をマークする 1番人気馬に付きまとう指示を出します。 具体的には、作戦は1つ後ろで仕掛けタイミングがほぼ同じになります。 強い馬についていくわけですから潰し返されることもありますし、 あまりに能力差がありすぎると戦法を真似することすら出来ません。 無効となるのは以下の条件のいずれかが発生した場合。 ・自身が1番人気になる ・自身か対象が通常以外のスタートを切る これを選択している場合でも作戦はしっかり指示しておくべきです。 人気を完璧に予測することは困難ですので、当てが外れる可能性があります。 ※逃げ脚質 ○出力指定 どの程度のパワーを用いて逃げを打つか、道中どんなペースを維持するかを指定します。 100を指定すると自らのイーブンペースを守ります。 大きいほど飛び出しとペースが速くなり、少ないと遅くなります。 ただ、あくまで自分の出力ですから、全体のペースが一致するとは限りません。 また、2番手以下の位置取りによって騎手が加減するため、 指定された出力と異なる力の入れ方になることもあります。 逃げ以外の馬は脚質分布と自身の脚質から自動的に計算され、指定は無効です。 ※先行脚質 ○逃げ馬をつつく 先頭から2馬身以内にいるときに限り、詰め寄ることで逃げ馬のペースを落とさせないようにします。 逃げを指示されて先頭に立った馬は番手を落とすことを拒否しますので、 2番手が寄ってくるとペースを上げざるを得なくなります。 ただし馬順確定後にペースを上げるため、自身もゆったり走ることは出来なくなります。 逃げ馬不在だと、ペースアップすることで自分が逃げに回ることもあります。 キレでは分が悪い持続型の馬に向いた戦法と言えるでしょう。 この指示は逃げている馬に出された指示が逃げでなくても有効です。 この場合、差を詰めてもペースは上がりませんが、 スローペース必然の流れなので詰めることが悪くは働かないでしょう。 もっとも、前でレースを運ぶとそれなりに末脚は削がれますから、何事にも加減は必要です。 この指示が効かない状況では馬群ペースに従って走ります。 ※ペースについて 脚質分布で大体の予想は出来ますが、出遅れの有無も含め、 実際に走り出して隊形が決まり、どの時点で逃げ馬が落ち着くかを見るまでペースは確定しません。 1番遅くなりがちなのは、もちろん逃げ馬が不在の場合で、次は逃げが単騎で決まった場合です。 ただ、これまでは「逃げ指示が1頭なら単騎逃げ確定」でしたが、今バージョンではそうとは限りません。 逃げを確定させるには、内部で規定されただけの差を2番手に付ける必要があります。 後ろを離す出脚がないと、離そうとして延々スピードを上げ、1頭逃げのハイペースになってしまうことがあります。 このため、弱い逃げ馬1頭という展開は予想以上にペースを上げがちだったりもします。 逆に、出脚で後ろを引き離すことに成功すれば、差が適度に詰まるまでスピードを落とし、楽に逃げることが出来ます。 以上のパターンを踏まえると、逃げ馬が何頭もいるから必ずハイペースとも限りません。 要するに突き放してしまえば単騎逃げになります。 ただ、特別に指示されていなければ付いてこない先行以下の馬と違い、 逃げ指示の馬はある程度離されないとハナを奪い返しに来ます。 この動きの繰り返しをしているとペースが際限なく上がっていってしまい、超ハイペースが生まれるという仕組みです。