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いつの頃からか――
地上の遙か上、天上には翼の生えた悪魔と天使の世界があった。
悪魔と天使はお互いに牽制しつつも、致命的な対立に至ることなく、今に至っていた。
現魔王はアルデバラン。彼はまだ王子である時に、人間の娘ティアンを見染め、彼女と結婚した。人間が王妃の座につく――そのことは純血主義者達の反感を買った。
アルデバランが王位についた時、魔界は少なからぬ激流に呑まれた。
その激流のさなか、長子アルフォンスは勉学の名のもと地上へと降り――王妃ティアンは亡くなった。
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数年後―
アルフォンスは地上での生活を終え、魔界へと戻ってきた。
数年ぶりに戻ってきた魔界。
王城は、ティアンにかわり、王妃の座についたダーリアが取り仕切っていた。
幼馴染みともいうべきメイドのヒルダ。血のつながらない自分を本当の兄のように慕ってくれる義弟ギムレット。懐かしい友人達……
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青年となったアルフォンスには王家に連なる者が必ず受けねばならない訓練が課せられた。
地上界より回収した霊力を純化する作業…… これは魔界では王家の血筋の者にしかできない作業であった。魔族が魔族であるが為に、霊力の純化及び分配作業は必ず王家の誰かが請け負わねばならない。 |
アルフォンスが魔界に戻って以来、ずっと見続けている夢がある。昔の夢だ。ヒルダとあった頃の夢。何故こんなに昔の夢をみるのだろう? 美しく育ったヒルダ。彼女への想いが強いから、こんなにヒルダの夢をみるのだろうか。
数ヶ月の訓練を経た後、アルフォンスは王アルデバランより霊力の純化・分配の代行を拝命する。 |
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アルフォンスの運命を決める数ヶ月がはじまる……
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